こんにちは、manaです。
人気温泉ランキングに常に名を連ねる草津温泉の中でも、口コミなどでも高評価を得ている【奈良屋】
草津温泉に来たなら一度は泊まってみたい、憧れの老舗旅館として有名な【奈良屋】に宿泊した時の体験です。
老舗旅館におひとり様で泊まってみたい方、ぜひ参考にしてみてくださいね!
草津温泉の高級老舗旅館【奈良屋】の魅力を紹介
草津温泉をご存知の方は、きっと一度は【奈良屋】を目にしたことがあるのではないでしょうか?
湯畑からほど近い【奈良屋】の創業はなんと明治10年!
草津温泉には、江戸時代から創業している宿もあるというから、その歴史の深さを感じますよね。
一度は泊まってみたいと思っていた【奈良屋】へ、今回おひとり様で宿泊してきました!
魅力①【複雑な館内】
創業明治10年て、一瞬では長い歴史があるんだなぁ程度しかわからないですよね(^^;)
調べてみたところ、明治10年は西暦1877年。
なんと今から140年以上前に【奈良屋】は誕生していました!
建物は全部で4棟ありました。
宴会場と宿泊施設が入った①と③の建物を両側に、その真ん中にあるのが<ゆけむり館>
2020年に改装された<ゆけむり館>が、メディアの写真等でもよく見かける正面玄関のある建物です。
歴史を重ねるなかで上下左右に広がったりエレベーターが設置されたり複雑になってきたのかもしれませんね。
ちなみに、図のなかの④はお風呂がある建物です。
<ゆけむり館>という建物が中心になっていて、玄関や食事処があり、上階は宿泊部屋となっています。
私が今回宿泊した「われもこう」というお部屋は、<ゆけむり館>の右隣、③の<泉遊亭>の2階にあたります。
2階といっても中二階な感じでしょうか…階段を数段あがったところでした。
この建物だけでも形が複雑ですね。
館内はスリッパではなく素足で歩くので、家にいるようにリラックスして歩き回れます。
階段の上下がところどころあるので、畳で滑らないよう心遣いだそうです。
裸足で歩くのに抵抗ある人は、足袋のように親指が分かれた靴下がアメニティとして用意されていますよ(^^)
魅力②【アクセスと駐車場】
ホテル名 | 奈良屋 |
---|---|
電話番号 | 0279-88-2311 |
住所 | 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津396 |
URL | 奈良屋公式ホームページ |
中心街にある【奈良屋】近辺の道は狭く、建物の近くに駐車場はありません。
基本的には、旅館から徒歩10分ほど離れた、ベルツ通りとしゃくなげ通りの交わる辺りにある「西の河原公園有料駐車場」へ停めて送迎車を利用します。
「西の河原公園有料駐車場」の奥に、【奈良屋】の看板があるところに車を置きます。
狭くて人の多い旅館前まで車で入ってくる必要もないし、宿泊中の駐車料金はかかりません
魅力③【伝統の湯守が守る湯】
奈良屋といえば、湯守のいる宿として有名なのですが、そもそも湯守ってナニ?
湯守は、簡単に言えば「お湯の管理人さん」です。
出典元:奈良屋公式ホームページ
草津温泉に「湯守」が誕生したのは江戸時代。
源泉を管理するという仕事で、領主から「湯守」という地位が与えられたそうです。
奈良屋には、代々よりその技と想いを引き継いだ「湯守」がいます。
草津温泉に7つある源泉のうち、「奈良屋」に引かれている湯は草津でもっとも古い源泉と言われる【白旗源泉】
源泉の温度は50℃以上あるため、奈良屋では一旦小さな湯小屋に貯めて一晩寝かせることによって47℃前後まで冷ますんだそうです。
そして、今度はそれを各湯舟へ送ります。
湯もみによって温度を下げたり、季節や天候によって注ぎ込まれる湯量を調整したり、いろいろ工夫しながら41℃~42℃の適温に保っています。
また、草津のお湯はピリッとした肌触りの強酸性で有名です。
奈良屋のお湯は、一晩寝かせ湯守の手によって湯もみをすることでその肌触りを和らげます。
最適な温度で、柔らかく極上な肌触りのお湯に仕上げるのも、湯守りのひと手間あってこそなんですね!
源泉かけ流しなら良いって思っていた自分が恥ずかしい(^^;)
奈良屋の温泉は、まさに草津の湯を知り尽くした「お湯の管理人さん」が、私たちのために作ってくれたお湯なんですね。
泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
効能:リュウマチ/胃腸/痔/婦人病/子宝/糖尿病/病後回復/ストレス解消/筋肉痛/神経痛/美肌作用/皮膚病
館内のお風呂は、男女の他に、45分2,700円の有料貸切風呂が3つ</span>ありますよ。
おひとり様には、あまり関係ないかなと思って覗きませんでしたが、どんな感じか見てくればよかった(^^;)
魅力④【評判の食事と食事処】
食事に定評のある【奈良屋】、その食事は主にお食事処でいただきます。
人数によっては、個室やお部屋食になる場合もあるようですが、その選択は旅館任せになります。
食事処はフロントを上がってすぐ、ゆけむり館の1階にある蔵の入口のようなところへ入っていきます。
天井には色とりどりの傘飾り、食事部屋からも程よくその華やかさが感じられる演出です。
すべて個室風になっていて、自分のペースで食事をすることが出来ます。
夕食は、老舗旅館らしい技の光る和食会席です。
ひとつひとつ運ばれてくる料理は、目に見える季節感や斬新さもあり楽しめますよ!
記事の後半でしっかりお伝えしていきますね。
魅力⑤【高級カフェ喫茶去】
【奈良屋】には、お土産屋さんも兼ねた「喫茶去」という喫茶店が併設しています。
8:00~21:00 ショップ
10:00~18:00 カフェ
18:00~22:00 バー
※バータイムは、宿泊客のみ利用可能です。
高級旅館に併設するカフェ、お値段高めではありますが、静かで落ち着いた雰囲気でのんびりできます。
私は820円の抹茶ラテをオーダーしました。
高いなぁとは思ったけど、運ばれてきた抹茶ラテを見て思わずその値段に納得してしまいました。
まず目で見る高級感・贅沢感に、その後の味わいも一層深くなります。
パフェ・アフォガートなど4種類あるスイーツは、すべて920円(税込み)。
こちらも、まずは目で楽しませてくれるスイーツになっているので、ぜひ楽しみに訪れて感じてみてください。
口コミで評判の「奈良屋」2泊3日おひとり様体験記
ひとり旅で老舗旅館に泊まる、しかも食事付きプランってハードル高い感じがしませんか?
最近はおひとり様旅行をする人も増えているので、草津温泉でも一人向けプランを用意している宿は少なくなりません。
老舗旅館として名高い「奈良屋」もそのひとつでした。
【洋室われもこう】1泊2食付基本プラン
1泊28,050円(サービス料・税込み)
※2021.9現在。このほかに、入湯税がかかります。
せっかく行くのだから、宿も街もゆっくり堪能したい!
そう思って、休日平日含む2泊(56,100円)の宿泊をすることにしました。
そんな私の、2泊分の宿泊体験を紹介します♪
評判①【おひとり様プランとお部屋】
私が申し込んだプランはシングルルーム「われもこう」のプラン
おひとり様で予約する場合は「うつぎ」という広めのシングルルームの選択肢もありますが、こちらをご希望の場合は早めの予約がおすすめです。
出典元:奈良屋公式ホームページ
「われもこう」のお部屋は広さ約15平米、公式ホームページのプランの詳細にも記載してありますが、狭く窓もありません(開けて外を眺めることはできません)。
最近のビジネスホテルより狭いかも…柱の位置からしても、もともとお部屋として作られたスペースではないように思います。
ですが、閉鎖的なイメージはなく、トイレ・洗面台も充分スペースを取ってあります。
おもてなしのお茶菓子は、おひとり様でふたつありました。嬉しい(^^♪
電気も明るく、Wi-Fi完備、デスクとベッド周りにコンセントが多いのも嬉しいですね!
口コミで、音について低評価のコメントを見かけることがあったので心配していました。
クーラーのない奈良屋は、夏場は窓にウィンドウファンを設置してあります。
ファン設置中は窓が開いた状態なので、通りの賑わいや雨音をダイレクトに拾います。
このお部屋に限らずですが、ウィンドウファンが設置されていない季節のほうが音の悩みが少ないのは事実です。
ちなみに私が訪れたときは、ウィンドウファンは設置されていましたが使わずに済みました。
私が宿泊した2日間、天候も穏やかでさほど音に悩まされることもなく過ごせましたよ(^^♪
コンパクトな作りだからこそ手の届く範囲にいろいろ揃い、フロントも食事処もお風呂も近いので便利でした。
廊下を行き来する人の話し声は、大きな声や大人数だと若干気になるかもしれません。
評判②【伝統の湯守が作る温泉】
評判通りの優しいお湯です!
草津温泉特有のピリッとした肌触りはなく、柔らかいお湯に包まれているような感覚で芯から温まります。
洗い場は10個ぐらいかな…シャワーの水圧はほど良くあり、手動で止めるタイプというのも使いやすくて好みでした(^^)
アメニティは、お風呂の中にシャンプー・コンディショナー・ボディソープ、脱衣所に3面ほど用意された洗面には化粧水と乳液が用意されていましたよ。
お風呂は、下記の清掃に合わせて男女が入れ替わります。
11:30~24:00 御汲み上げの湯【男性】 花の湯【女性】
24:00~25:00 清掃・男女入れ替え
25:00~10:30 御汲み上げの湯【女性】 花の湯【男性】
10:30~12:30 清掃・男女入れ替え
12:30~14:00 日帰り入浴
ホームページなどの写真に使われるお風呂は「御汲み上げの湯」と言い、女性は朝か夜中にしか入れません。
全部同じお湯なのはわかっているのすが、あの写真のお風呂に入っておきたい!という気持ちになりますよね(^^;)
朝はけっこうお風呂を利用する人が多いので、私は夜に両方のお風呂に行きました。
24時をまわる前に、上の写真の「花の湯」で洗髪など済ませ、深夜1時過ぎに改めて「御汲み上げの湯」へ。
短い時間でも存分に温まり、深夜2時前にはもう部屋に戻りぐっすりでした。
湯守さんには会えなかったなぁ…
評判③【見て楽しい!食べておいしい!豪華なお食事】
食事は、評判の口コミをみて楽しみにしていたひとつでした。
【奈良屋】の食事は、まず目で見て楽しめます!
料理ってこんなに素敵なの!?
一泊目の最初に出てきた、お月見に見立てた前菜にまず目を奪われます。
なにこれ、かわいくて食べるのもったいない♡
きぬかつぎと栗、マカロンは紫芋で作られたものでした。
二泊目は、豪華な氷細工にびっくり!
中には冷えて身が締まったお刺身たちがいました。
重そうに持ってきてくれた中居さん、ありがとうございました(^^;)
他にも酢の物、煮物、揚げ物、お肉も豪華!これ全部、ひとりでいただくんですよ!
おいしいものでお腹いっぱいにできるって幸せですね♪
デザートも2日間違うメニューで、連日3種類ぐらいの手作りスイーツとフルーツが並んでいました。
別腹を持つ女子には嬉しい内容♪
目で見る楽しみと本格的なお味で、最後まで大満足!大満腹!
ちなみに、朝食は温野菜や焼き魚、フルーツなど、こちらも旅館らしい豪華な内容で、朝からお腹いっぱいでした。
まとめ
口コミで評判の「奈良屋」、いかがでしたか?
老舗旅館の「奈良屋」、その伝統のおもてなしにゆっくり触れることが出来た2泊3日でした。
20代とみられる若いスタッフも多く、伝統を守り受け継ぐ人材が次々に育っていく様子にも、なんだか嬉しい気持ちになりました。
上げ膳据え膳・至れり尽くせりの滞在、草津温泉の街をいつも以上にゆっくり散策して、温泉で疲れを癒して…贅沢な大人旅になりました。
ぜひ自分へのご褒美に訪れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。